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【中国の妖怪一覧】中国に伝わる妖怪・神獣の種類20選!

日本といえば妖怪大国!ゲゲゲの鬼太郎をはじめ、妖怪ウォッチ、地獄先生ぬ~べ~、鬼火の冷徹などなど…妖怪アニメをあげればキリがありません。

じつは、日本に伝わる有名な妖怪の中には古代の中国神話から発展したものも多いのです。例えば、キリンビールのラベルになっている馬みたいな生物も、モデルは中国の妖怪(神獣)だったりします。

そこで今回は、いつもとは趣向を変えて中国に伝わる色んな妖怪・神獣について、様々な種類を紹介したいと思います。

有名な中国妖怪

孫悟空

日本で最も有名な中国由来の妖怪といえば、もちろん孫悟空。ドラゴンボールの孫悟空のモデルでもあります。 孫悟空は、中国の四代奇書とも呼ばれる小説「西遊記」に登場する主人公の猿です。

孫悟空
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もちろん普通の猿ではなく、その人生は超アグレッシブ。割れた岩から転げ落ちた卵から産まれ、筋斗雲という雲に乗れるようになるわ、死んだときも閻魔大王的な立場の人を殴って生還するわのやりたい放題でした。

獏(ばく)

悪夢を食べて生きる妖怪なんて言われる「バク」。見た目については色々な伝承があります。実在するバクという動物は、この伝説の獏(バク)が名前の由来になっているんだとか!

バク
獏(葛飾北斎画) PublicDomain

元々、中国では悪夢を食べるなんて伝説は無く、「バクの毛皮を枕にすると疾病や悪気を払ってくれる」という伝承だったのです。それが、どういう訳か日本では「悪夢を食べる動物」として有名になってしまったと言われています。

麒麟

日本ではキリンビールのラベルでおなじみの麒麟。足元の虫すら踏むことを嫌う神獣とされています。超優しい。

麒麟
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その性格があってか獣類の長と言われており、鳥類の長である鳳凰と対をなす存在とされています。しかも寿命は1000年!麒麟を傷付けたりすると不幸が訪れるんだとか。

ちなみに、1419年に中国に初めて動物のキリンが運び込まれた際には、伝説上の麒麟に姿似ていることから、麒麟から名前をとってキリンと名付けられました。当時の人々は本物の麒麟を捕まえたと大騒ぎしてたという話もあるほど。

龍といっても、空に棲むものから川や湖などの水辺に棲むものまで様々。中国各地に龍にまつわる伝説が言い伝えられています。

九龍図巻
「九龍図巻」PublicDomain

中国といえば恐竜の化石が多く発見されることでも知られていますが、かつては恐竜の化石は龍の骨(竜骨)だと信じられていたため、漢方薬として処方されていたこともあるそうです。

日本でも馴染みの深い鬼ですが、中国に伝わる鬼は日本のものとは少し違い、どちらかと言えば『悪霊』に近いイメージです。

鬼
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角が2本生えた赤い化け物というイメージは日本で独自に発展したもので、本来は"正体の見えないよく分からないもの"全般を鬼(キ)と呼んでいたのだとか!

キョンシー

1980年代の大ヒット映画『霊幻道士』などで広く知られることになったキョンシー。「額にお札を貼ると動かなくなる」なんてイメージが強いけれど、これは映画化の際に考えられた特徴で、実際にはそのような言い伝えはありません。

清朝末期の官僚の服 PublicDomain

もともと中国には、「死体を埋葬する前に部屋に置いておくと夜中に動き出す。」なんて言い伝えがあったそうです。

ちなみにキョンシーが着ている服は清朝末期の官僚の服装。民間人は着用が禁止されていたけれど、死体に着せる分には問題なかったため、死後の世界での出世を願って死装束にされたんだそうです。

ゾンビや貞子などと同じように映画のために作られたお化けのように思われがちですが、伝承自体は古くからあり、あの西遊記では孫悟空と戦う話なども描かれています。

三足烏(ヤタガラス)

三足烏は東アジア地域に広く広まる伝説の鳥で、日本ではヤタガラスの名で知られています。太陽に住むとされるなど幾つか言い伝えがあり、太陽の象徴とされています。

Yanajin33 CC 表示-継承 3.0

サッカー日本代表のエンブレムも3本足のヤタガラスがモデルになっていますね。

中国の怖い妖怪

陰魔羅鬼(おんもらき)

陰摩羅鬼は中国や日本に伝わる怪鳥の一種。どちらかといえば鶴やサギに似た鳥型で、人面を持っています。

陰摩羅鬼
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十分に供養されなかった死体が化けて陰摩羅鬼になると言われています。お経読みをサボっている僧侶のもとに現れるんだとか。

窮奇(きゅうき)

窮奇(きゅうき)は、古代中国に伝わる霊獣の一種。体に針の生えた牛であったり、翼を持つ虎であったりと、言い伝えられる姿は様々。

窮奇
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人間を食べてしまうなど、怖いイメージが強い霊獣です。4つの悪神である四凶のひとつでもあります。

あつゆ

もともとは蛇身人面(体が蛇で顔が人間)の天神でしたが、ほかの天神に殺されてしまいます。その後、色々あって赤い体と馬の足、顔は人間の怪物になったのだとか。

あつゆ
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赤ん坊のような鳴き声を発して、人間を襲う怖いやつです。

化蛇(かだ)

読み方は「ばけへび」ではなく「かだ」。中国に古くから伝わる妖怪の一種で、ヘビのような体に鳥の翼を持った怪物です。

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この妖怪が目撃された地域には洪水が起こるとも言われているそうです。怖い。

鬼車(きしゃ)

中国に伝わる怪鳥の一種。色んな言い伝えが混じってしまったことで、見た目については諸説あります。

「ミミズクのような姿」「9つの頭を持った赤い鳥で、鴨に似ている。」「元々は10個頭があったけれど、一個は犬に噛みちぎられたので、犬を見せるとビビる。」のように全く統一感のない言い伝えです。

燭陰(しょくいん)

鍾山(しょうざん)という山のふもとに住む神様で、人間のような顔と赤い蛇のような体を持っている。体長が千里=約4kmもある。すごくデカい。

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あまりの大きさから、昔の人がオーロラを見て、神格化したものが燭陰(しょくいん)ではないか?と考える研究者もいるようです。

相柳(そうりゅう)

相柳(そうりゅう) 、9つの人間の頭を持つ大蛇。山のものを食べ尽くし、相柳(そうりゅう)が通過した場所は谷や沢のように凹んでしまうんだとか。

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体からは毒が出ていて、退治された時には広範囲に血液を撒き散らした為、その土地では農業ができなくなったといいます。

飛頭蛮

普段は人間の姿をしているけれど、夜になると首だけが取れて飛び回るという、薄気味悪い妖怪。

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耳を翼のようにして飛びまわり、虫を食べるらしい。人気漫画『うしおととら』にも登場して、主人公たちに襲い掛かったけど、実際にはそこまで凶悪な妖怪では無いみたいです。むしろキモかわいいかも。

最強の中国妖怪

四神

東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武と4種類の霊獣を合わせて四神と呼びます。

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青龍は文字通り龍。朱雀は鳥、白虎は虎、玄武は蛇が巻きついた亀の姿で描かれます。これらの神獣は守護神的な役割を担っています。

白澤(白沢・はくたく)

牛や獅子の体と人面を持った中国の神獣。人の言葉を話す事ができ、あらゆる事に詳しいとされています。

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古代中国の伝説の帝王である『黄帝』は、旅に出た際この白澤に出会い、多くの事を教わったといいます。白澤は黄帝に1万1520種に及ぶ妖怪について語りました。この内容を書き取ったものが『白澤図』と呼ばれる書として伝えられています。

白澤図に記載されている内容は、妖怪図鑑のようなものというより、妖怪が引き起こす災いへの対処法といった内容になっていました。現在でいうところの防災マニュアルのような、実用的なものだったようです。

九尾の狐

九尾の狐は、その名の通り9本の尾を持つ狐。元々は王室の守り神とされた霊獣で、徳の高い君主が存在すると姿を現すなんて言われています。

九尾の狐
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一方で、ロクでもない君主の時代には、革命を促すこともあるんだとか。美女に化けて王室に忍び込み、政権を転覆させるといった内容の話が伝えられているそうです。

中国の女妖怪

妲己(だっき)

妲己は殷王朝末期(紀元前11世紀ごろ)の妃。ありとあらゆる贅沢を堪能し、民衆を苦しめる原因となっていたことから悪女としても名高いですね。皇帝にとても寵愛されていて、皇帝は彼女の言うことはなんでも聞くほどの入れ込みようだったのだとか。

妲己と九尾の狐
葛飾北斎画 PublicDomain

実はそんな彼女…九尾の狐が化けた姿だったのではないか?という言い伝えもあるようです。

妲己に入れ込んでいる王に対して、兵たちの士気は下がり切っていたため、敵国に攻め入られた際には簡単に敗北したようです。妲己も敵国に首を討たれたと伝えられています。

玉藻前(たまものまえ)

玉藻前は平安時代末期の鳥羽上皇の寵姫であったとされる女性です。美貌と知性を備えた女性でしたが、その正体は妖狐であり、討伐軍によって討ち取られたと伝えられています。

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この妖狐は、かつて中国大陸で殷を滅ぼした九尾の狐(妲己)だったという伝承もあります。妲己が斬首された際に身体から逃げ出し、人間の身体を転々としながら、遣唐使船に乗り込み来日したのだとか…。

実は、これらの『九尾の狐』の話は、のちの時代に作られたフィクションだと言われています。

中国で作られた『妲己=九尾の狐』の話が日本へと伝わり、続編とも言える『玉藻前=日本版 九尾の狐』へとストーリーが繋がっていく…二カ国共同制作という点が面白いですね。


知ってる妖怪はどのくらいいましたか?実は今回紹介した中国の妖怪・神獣たちは全て、日本で発売されたゲームや、漫画、アニメなどに登場するキャラクターなのです。みなさんはどれくらい気付いたでしょうか?

妖怪は昔の人が考えた『作り話』によって語り継がれてきました。時代を重ねるごとに見た目や性格を変え、いろんな逸話が付け足されたり、2つの別の妖怪が混同されたりしながら現在まで伝承されてきたわけです。

今まさに、日本発祥のゲームや漫画によって、妖怪たちのイメージや特徴が変化していっているのかもしれません。

もしかすると…1000年後には「孫悟空はカメハメ波を撃つ妖怪」として紹介されているかもしれませんね!

おしまい!

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